「最近、彼の様子が変だから、お風呂に入っているすきに、携帯を見ちゃったんです。そしたら、やっぱり浮気してて…。でも、携帯を覗き見したとも言えないし、どうしたらいいでしょう」
確かに覗き見はほめられた行為ではないけれど、見てしまったことを隠して追求はできません。
「いいのよ。そんなこと気にしなくても。自分のことは棚に上げなさい。でないと彼を追及できないからね」
そう、自分の負い目や欠点は棚に上げてしまいましょう。それも、できるだけ高い棚の奥のほうにしまいこむといいでしょう。
そして、あなたは女優になってウルウル目で告白しましょう。こんなときは、とりあえず見たと言わなければ前に進めませんからね。
「悪いと思ったけど、見ちゃったの。ごめんね」
「覗き見したのか、イヤな女だな」
と彼が言ったら、
「ごめんね」
ともう一度素直に謝り、こう続けましょう。
「でも、タカ君が大好きだったから、気になってしかたなかったの。このごろ、ずっと何か変だったから。醜い自分をさらすのはイヤだったけど、タカ君を疑っているのも苦しくて、いけないことと思いながら覗いてしまったの。本当にごめんなさい。でも、やっぱりそうだったのね」
ここからが勝負です。
「私はこれ以上醜い女になりたくないし、タカ君もコソコソするのはイヤでしょう? だから、こういうことになってしまった以上は、タカ君が大好きなうちにピリオドを打ったほうがいいと思うの」
こんなふうに、その気はなくても
「自分が醜い女になるのがイヤ」
「あなたが大好き」
ということを前面に押し出しながら、別れを切り出します。すると、携帯を見られた腹立たしさが薄れ、別離のほうに彼の関心が移っていきます。つまり、よりインパクトの強いことを持ち出せば、相対的に自分の罪は軽くなるというわけ。
このとき、「そうだな。別れよう」なんてあっさり言う彼なら、さっさと見切りをつけましょう。たいていは、
「わかった。俺も悪かったよ。もう二度と覗き見なんてするなよ。俺も浮気なんかしないからさ」
と言って一件落着になるはずです。浮気もやめさせられるし、彼の気持ちも確かめられて一石二鳥ですね。もちろんこれで安心しないで、さらに女優を続けてしっかりひきつけておきましょう。
このケースでは、圧倒的に悪いのは浮気した彼のほうです。自分を責める必要はありません。負い目は棚に上げて、どんな演技をして浮気をやめさせるかを考えたほうが得策です。
いっぽう、キャリアの長い夫婦の場合…。
「うちの亭主、稼がないしだらしないし、本当に愛想尽きたの。でも、私も料理下手だし口うるさいし、いい妻じゃなかったから…」
こんなふうに、あなたのほうにも大きな落ち度があったとしても、やはり棚に上げてしまってかいまいません。自分が悪かったと相手に思わせたほうが勝ち。気持ちを切り替え、日ごろから夫のイヤな部分やダメな部分をコツコツ収集し、ここぞというときに、どっと出して攻め込むのもアリです。